自動販売機の仕組み ②自販機の収益シミュレーション
前回に続き、自動販売機について考えていきたいと思います。
business-shikumi.hatenablog.com
前回、「フルオペレータータイプ」「自前設置タイプ」の2種類をご紹介しましたが、それぞれに対してどの程度利益が出るのかをシミュレーションしていきたいと思います。
共通前提条件
・シミュレーション期間は5年
・販売数は600本/月(20本/日×30日)とし季節変動係数、立ち上がり係数は設定しない。
フルオペレータータイプ
電気代以外は、諸費用無しの低リスクタイプ
前提条件
・電気代は、省エネ機として4,000円/月設定
・販売額は、一律130円に設定
・利益20%にて算出(シミュレーションには、解りやすくするために、売り上げー諸費用で表示してます。)
1日20本売れる場所であれば、ほぼノーリスクで毎月1万円超の収益を上げる事が出来るのは素晴らしいですね。
自前設置タイプ
投資と補充など手間がかかるが、儲けは全て入るモデル
前提条件
・自販機本体は、設置費込みで(新品)60万5年定額リース(中古)35万一括とする
→電気代は、新品4,000円/月 中古5,000円/月に設定
→修繕費は、中古のみ500円/月に設定
・販売価格100円、仕入れ価格50円と設定
→ロス(賞味期限切れ、販売見切りなど)については、一律仕入価格の10%に設定し、廃棄費用などは考えない。
新品の自動販売機を購入して運用するタイプ
シミュレーションでは、フルオペレータータイプと大差ない結果ですが、巷で人気の激安自販機など運用方法次第では、何倍も売り上げることは可能!夢広がりますね~。
ただし、本体をリースしているので途中撤退は困難だという事をご承知おきください。
中古の自動販売機を購入して運用するタイプ
一括で本体購入をするため、初期に現金を多く使うデメリットはありますが、それを補う利益が出る構造になっています。
真面目に頑張れば、相当利益が出そうですね。
まとめ
今回は、各モデルの収益をシミュレーションしてみましたが、運用などの手間については別途考察が必要です。
とはいえ、今回のまとめをざっくりとですが、マトリスクにまとめました。
要は、「フルオペレータータイプ」はローリスクローリターン。「自前設置タイプ」はミドルリスクミドルリターンといった所でしょうか。また、頑張り次第ではハイリターンまでは持っていけるかもですね。
ただし、シミュレーションはシミュレーションです。実際は立地次第で売り上げは大きく上下します。極論、自販機事業は立地で勝敗が90%決まってしまうと考えてもよいと私は考えています。
この立地をくつがえす(といっても良くて20%程度ですが)仕組みがいくつかありますが、それは別の機会にご紹介出来ればと思います。